大きさ?重さ?ダイヤに使われる単位、カラットってなに?
カラットは何の単位?ダイヤ豆知識
「○○カラットの婚約指輪」という風に、よく耳にする「カラット」という単位。いったい何を表している単位なのかご存知ですか?
よく耳にする単位カラットとは?
透明な輝きが特徴的なダイヤモンド。実は、色のついたダイヤモンドがあるのをご存知ですか?天然や人工に関わらず、たくさんのカラーが存在します。
通販番組などを見ていると、なんとなく「大きさ」のことかな?と思いがちなカラットという単位。実は、このカラットという単位は、質量を表す単位だそうです。
●1カラットはどれくらいのダイヤなのか
質量の代表的な単位、グラムで表すと、1カラットは0.2グラム。一般的に1カラットを超えるダイヤを「大粒ダイヤ」と呼ぶことが多く、値段も1カラットから格段と高くなります。
ちなみにこのカラットという単位は、国際的な標準単位です。
●カラットの語源は豆?
カラットは「ct.」という単位で表記されます。このカラットの語源とは、実は「イナゴ豆(quirrat)」という豆が語源となっているようです。
大昔から、単位の違う国同士の取引には、豆や穀物などを使って重さを量っていたのだとか。各国で栽培されていたイナゴ豆を標準にして、ダイヤモンドの質量を量っていたようですね。このような背景を知ると、カラットが質量を表す単位だということも納得です。
カラットというのはダイヤモンドだけ?
ダイヤモンドの質量を表すカラットですが、実はダイヤモンドだけに使われる単位ではありません。カラットは宝石すべてに使われる単位ですので、ルビーやサファイヤなどにも使われます。
●宝石によって見かけの大きさは違う
1カラットは同じ0.2グラムですが、宝石はそれぞれに比重が違うと言われています。同じ1カラットでも、見た目の大きさは違うものだということを覚えておきましょう。
例えば、同じ大きさ、同じカッティングでダイヤとルビーを使ってジュエリーをオーダーするとしたら、「1カラットのダイヤとルビーを使ってください」という注文の仕方は×。「同じ大きさの石にしてください」と注文するようにしてくださいね。
カラットとキャラットはまったく違う単位
ここまで、ダイヤの質量について「カラット」と表記していましたが、実は「キャラット(Carat)」が正しい表記なのだとか。
●ラット(Karat)とは、正確には貴金属の金の純度を表す単位
カラット(Karat)とは、正確には貴金属の金の純度を表す単位のことで、24金や18金は、それぞれ24カラット、18カラットと呼ぶのだそうです。これに対して、宝石の質量を表す単位として、日本語では「キャラット」と表記するのが正しいのだとか。
カラットとキャラットの違いは発音の違いだと思っている人もいますが、実際は全く違う単位のことなのですね。どちらの発音も似ていることから、金の純度については「金(キン)」を使う人が多いのだそうです。
- 杉浦優子
(フリーランスライター/写真教室講師)
- 求人広告ライターを経験したのち、美容や恋愛関連のコラムを読むのが好きだったこともあり、コラムライターを目指すように。現在は紙やWEB媒体を問わず、インタビュー記事、会報誌制作など、次々と新しい分野に挑戦中。