ピンク色の可愛らしい宝石、モルガナイト。元はその色から「ピンクベリル」や「ローズベリル」などと呼ばれていましたが、宝石コレクターだった銀行家のジョン・ピアモント・モルガン氏にちなんでモルガナイトという名前がつけられました。現在市場に出回っているモルガナイトの多くは、ブラジルから産出されたものになります。
青みがかったサイドが高いピンク色をしたものが美しいとされていますが、この美しいピンク色を出すために熱処理を施すことも多い石です。採掘されたばかりのモルガナイトはオレンジがかったピンク色をしているものが多いのですが、400度で熱処理をするとオレンジ色がなくなり、美しいピンク色になります。

何と言ってもその優しいピンクの色合いが人気の理由です。女性らしさやロマンチックな雰囲気を演出してくれるという魅力がある上に、肌の色を引き立ててくれるという面もあります。
また、ピンク色の宝石をリングにセットしたい場合はピンクダイヤモンドという選択肢もありますが、モルガナイトの方が手の届きやすい価格であるということも人気の理由。ピンクゴールドとモルガナイトの組み合わせも非常に可愛らしいセッティングです。

モルガナイトを婚約指輪に、と考えている人にオススメなのがダイヤモンドとの組み合わせ。この二つの組み合わせは非常にエレガントな印象を与えてくれますので、大きなモルガナイトを中心に配置してその周りを小さめのダイヤで囲む、というデザインが多く見られます。
モルガナイト、ダイヤモンドはそれぞれ美しい宝石ですが、透明なダイヤモンドにモルガナイトのピンク色が映り込むことで柔らかで優しい雰囲気の手元になります。
ただし日常の着用には耐えられるものの、硬度という面ではダイヤモンドには劣りますので、保護性の高いセッティングを考えることが必要です。理想的なのはベゼルセッティング。モルガナイトを薄い金属の帯で巻く形になるので損傷から保護することができます。
日常生活での着用は問題ありませんが、スポーツなどをする際には外しておいた方が無難でしょう。お手入れする際には、温かい石鹸水で優しく洗うのが安全。また超音波洗浄機を利用するのもOKですが、不安であれば購入したお店に持っていきましょう。
モルガナイトの魅力が伝わったでしょうか？これから指輪を選ぶカップルは、モルガナイトも選択肢の一つに入れてみては。