名前の由来は「蓮の花」！パパラチアの特徴

パパラチアとは、サンスクリット語で「蓮の花」や「蓮の花のつぼみ」を表す言葉。主にスリランカで産出する宝石です。名前の通り蓮の花弁のように優雅なピンキーオレンジが特徴で、その輝きは燃えるような朝焼けに例えられることも。

温かながら複雑な色彩はサファイヤの中でも独特の魅力で、9月の誕生石にも数えられています。しかし、産出される数があまりに少ないため、なかなか手に入らない「幻の宝石」としても有名。

しかも、パパラチアは結晶化する過程で比較的不純物が入り込みやすい性質を持つので、高品質なジュエリーに出逢える可能性はほんの一握りだそう……。

とはいえ、昨今では技術力の進歩により、加熱処理の仕方を工夫したり、再結晶させたりすることで人工的にパパラチアならではのカラーを引き出したサファイヤも生まれているようですから、ぜひ注目したいですね。

婚約指輪として買える？パパラチアの取扱店とは

では、パパラチアを婚約指輪として購入できるか？についてですが、前述した通り天然かつ高品質なものを手に入れるのは非常に難しいと言えるでしょう。ただし、人工的な技術が施されたパパラチアであれば豊富に出回っています。

代表的なブランドとしては「京セラ」が挙げられるでしょう。こちらのパパラチアは再結晶によって色彩を調整したものですが、品質管理が徹底されているため、本物とほぼ変わらない輝きを持つと評判です。

また、オーダーメイドのブライダルリングを取り扱うお店の中には、パパラチアをあしらった婚約指輪の実績をもつところもあるようですから、購入を検討しているブランドに事前に問い合わせてみると良いかもしれませんね。

やっぱり高価！パパラチアジュエリーの相場は？

さて、気になるのがパパラチアの婚約指輪を購入する場合、値段はどのくらいになるのか？ですよね。まずは比較的手が届きやすい再結晶パパラチアからご紹介致しましょう。

再結晶をはじめ、人工的な処理が施されたパパラチアの場合、婚約指輪の定番デザイン(リングの中央に大きめの宝石があしらわれた形)で大体「10万円前後～30万円前後」で販売されているようです。

婚約指輪の現在の相場が30万円前後とされていますから、予算的には無理がなさそうですね。

では、天然のパパラチアはどうか？というと、こちらは何と60万円前後～200万円前後と、やはり非常に高価。特に色鮮やかなものは価値が高いので、状態によってはこれ以上に高額である可能性もあります。

このように、パパラチアは手が届きにくい面もありますが、他にはない輝きを放つ魅力的な宝石。個性溢れる婚約指輪で一生ものの想い出を作りたい！という方は、ぜひ視野に入れてみてはいかがでしょうか？