指輪をつけている指がかゆくなると、「金属アレルギーになってしまったの？」と思ってしまいますよね。でもちょっと待って。それは「主婦湿疹」という症状かもしれません。症状は手の湿疹やかゆみ、水ぶくれ。主婦や美容師など、比較的水仕事をすることが多い人に起こりやすい症状です。

金属アレルギーでもないのに、指輪をつけている部分に水ぶくれができたり、かゆみが出てきたりした時は、この「主婦湿疹」の可能性も。「手湿疹」とも呼ばれるこの症状は、水仕事を行うことにより手の皮脂＝皮膚を守っているバリアが失われることによって起こります。バリアが失われることで、普段は特に問題ない刺激に反応してしまうのです。
よくあるケースとしては、洗いものをした時に洗剤が指と指輪の間に残ってしまい、それが刺激となって主婦湿疹の症状を引き起こす場合。このようなトラブルを避けるには、指と指輪の間までしっかりと洗うことが大切。ただ、洗いものというのは1日に何度も行うもの。ですから、洗剤を使う時はゴム手袋をつける、洗剤を低刺激なものに変えてみる、という手もあります。

この「主婦湿疹」と思われる症状が出てしまったら、まずは病院へ行って医師の診察を受けることをオススメします。主婦湿疹だと思い込んでいても実は別の原因で症状が出ていることもありますから、自己判断は危険ということを念頭に置いておきましょう。
また、幅の広い指輪をつけている人の場合は、汗で蒸れてしまってかゆみが出ている場合もあります。指輪を外して様子を見るのも手ではありますが、ますます悪化してしまっては治るまでの時間もさらに必要になってしまいます。やはりいつもと何かが違うと感じたら病院に足を運びましょう。
いつも指輪をつけていたいのに、その部分がかゆくて指輪がつけられないなんて悲しいですよね。主婦湿疹の場合、気をつけることで症状が出るのを抑えられることもありますから、「おかしいな」と思ったらすぐに対策を。合わせて、症状が出た時は皮膚科の診察を受けるということを忘れずに。