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婚約と変わらない絆の証、クラダリング

アイルランドというと森の奥深く、ケルトの精霊が居る神秘的なイメージを持つ方も多いのではないでしょうか。クラダリングはそんな風土の中で育まれた素敵な指輪。愛情と忠誠、友情を意味する象徴的なデザインです。
Claddaghring
I, Royalcladdagh via Wikimedia Commons

16世紀からアイルランドに伝わる婚約の証

その指輪は中央に、王冠を被った大きなハートが据えられています。ハートの左右を手が支えているデザインに、どこかユーモラスかつ神秘的な印象を抱く人も多いはず。どこか心に直に触れられているような、懐かしさのあるデザインです。クラダリングの起源は古く、16世紀まで遡ります。様々な説がありますが、有力なのはクラダーの地に由来した伝説です。
その言い伝えは、 アイルランドの港町、ゴールウェイと隣り合わせた町クラダーに住むマーガレットという女性が、豪商から遺産を相続し公共事業に広く貢献した後、ゴールウェイ市長であるオリヴァー・フレンチと再婚した時に、神秘的な一羽のワシが彼女の膝に、徳を讃え金のクラダリングを落としていったというもの。
指輪が堅い契約や絆をあらわす中世の世界ならではの、どこか夢のような伝説です。

手に支えられたハートが、愛情をあらわす

「愛と友情に支配させよ」という意味を持つクラダリングのデザインは、古くから婚約指輪としてのみならず、友情の証としても使われてきました。そのため、通常婚約指輪を着ける左手の薬指以外に身につけた場合、クラダリングのもつ意味合いは変わります。右手の薬指では恋人募集中、左手の薬指に逆さまに着けた場合は婚約中。諸説がありますが、ハートが深い愛情を示している事は確か。婚約指輪に神秘を求めるカップルや、アイルランドとゆかりの深いイギリスの王室でも愛好されてきました。

伝説を身につける事で深まる、2人の絆

婚約指輪の相場が「給料3ヶ月分」であったのは昔のこと。今や婚約指輪がなくても不満すら感じない人も多いのです。
クラダリングを婚約指輪に選ぶ2人は、この指輪に伝わる伝説を身につける事になります。
なにしろ16世紀から連綿と続くデザイン。薬指のハートを目にする度に、深い愛情を感じる事が出来ます。素朴な金無垢以外にも、様々なジュエリーメーカーが誕生石やダイヤをあしらった意匠を発表し、オリジナルデザインと一味違ったものも楽しめるところが魅力。ふっくらとしたハートを支える2つの手のひらに、2人の手の印象を重ねる事も出来るでしょう。アイルランドでは母から娘に受け継がれる事も多く、飽きのこない不思議な風合いが心を和ませてくれます。
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