まずは花瓶などに生けて飾ることを考えますよね。その場合長く楽しむためにはどうしたらいいのでしょうか。
まずは適度に葉を摘み取った後、よく切れるハサミで「水切り」をしましょう。水の中で茎を斜めに切ることによって、切り花がスムーズに水を吸い上げられるようになります。
花瓶などに生けた後は、水は常に清潔に保つように。水を変える時にはできればスポンジなどで花瓶をしっかりと洗ってください。花の痛みが激しいなら、「切り戻し」をしてあげることも効果的な場合があります。

また、プロに頼んで花束を加工すれば長期間楽しむことができます。さまざまな方法がありますので、ショップに相談してみると良いでしょう。

◆プリザーブドフラワーに
英語で保存すると言う意味を持つ「プリザーブド」。生花が最も美しい時期に、専用の溶液を使うことで色素を一度抜き取ります。その後、再度染料を吸わせて乾燥させるので非常に色彩が鮮やか。生花に近い状態で保存することができます。

◆ソリッドフラワーに
生花を特殊加工して乾燥させ、奥行きのある額に入れるもの。長期間の保存が可能になります。

◆アイスフラワーに
生花の状態のままマイナス30度で瞬間的に凍らせ、真空状態で乾燥させるもの。プリザーブドフラワーとは違い、花の色もそのまま凍らせて乾燥させるので、花の持つ色味や風合いをそのまま残すことができるのがメリット。100種類以上の花を加工することができます。

◆押し花に
花の各部位（花びら、おしべ、めしべ、茎など）ごとにプレスして水分を取り除いた後に花の形に組み合わせるもの。完成後は額縁にセットして部屋に飾ることもできます。

◆ボトルフラワーに
ガラスでできた器に乾燥させた花を入れ、花の美しさを長く楽しめるものです。密閉されたガラスボトルの中にはシリカゲル（乾燥剤）が入っているので、花びらがシワシワになることもありません。

記念日やプロポーズでもらった花束を、結婚式でのウェルカムボードに加工してくれるショップもあります。花だけではなく写真やメッセージなども一緒に入れてもらうと華やかで良いでしょう。
思い出の花束が、特別な日を彩るアイテムに変身するなんて、想像しただけで素敵ですよね。
大切な花束を長く楽しむ方法をご紹介しました。工夫次第でずっと美しさを保つことができますから、すぐに枯れてしまうから、と諦めないで、さまざまな方法を試してみてくださいね。