現代は「略式結納」で執り行うことが主流。ホテルや料亭、女性側の家などに集まって結納品を取り交わしますが、近頃は仲人を立てないケースも。
◆一般的な略式結納の流れ
主に男性側の父親が進行役。大まかな流れとしては、まず進行役が挨拶を行った後に結納品や結納返しの品を取り交わし、婚約記念品のおひろめを行います。儀式が終わったら祝宴を行います。
◆婚約の証・結納品とは
結納品は、大まかに分けると関東式と関西式がありますが、地域により差があります。一般的に9品目が正式とされているものの、必ずその数でなければいけないわけではありません。ただし、5・7・11・13品目と割り切れない数の縁起物を用意すること。
例えば関東式で9品目用意するなら、「目録(もくろく)」「長熨斗(ながのし)」「金宝包(きんぽうづつみ)」「末広(すえひろ)」「友白髪(ともしらが)」「子生婦(こんぶ)」「寿留女(するめ)」「勝男武士(かつおぶし)」「家内喜多留(やなぎだる)」を用意します。
◆結納返しとは
男性側からいただく結納品のお返しとして女性側から贈る品が「結納返し」。特に決まりはなく、お金でも品物でも問題ありませんので、腕時計などを贈ることも多いようです。一般的には「半返し」と言われていますが、地域によっては結納返しの習慣自体がないところもあります。