では、具体的に茶婚式を挙げたい時、疑問に思いがちな部分をピックアップして見ていきましょう。
◆式の流れは?
人前式とは言っても、茶道の教えに則っている式となるため、ある程度の流れは決まっています。基本的な流れは下記の通りになります。
1.参列者の入場・着座
2.新郎新婦の入場・着座
3.濃茶手前
4.夫婦固めの儀
5.誓いの言葉と指輪の交換
6.親族固めの儀
7.新郎新婦両家親御様 一礼
8.退席
新郎新婦がお点前を見せるのではなく、「茶人」が点てた濃茶を新郎新婦が分けあっていただくことで夫婦になることを誓います。縁を結んだ後、列席者のために薄茶が点てられ、お茶菓子とともにいただきます。
茶道の作法がわからなくてもきちんと説明されるので問題ありません。
◆式を挙げる場所は?
茶室で行うことが一般的ですが、厳密に決まっているわけではなく、お点前ができる場所であればどこでも挙式を行えます。身内だけの少人数であれば茶室でも問題ありませんが、多くのゲストを招待する場合はホテルや料亭で行うこともあります。
◆衣裳は?
衣裳について決まりはありません。ただ、茶道の精神を大事にした結婚式ということから、和装を選ぶ人がほとんどのようです。その場合、新婦の衣裳は白無垢・色打掛・引き振袖など選択肢は色々ありますが、新郎の場合は紋付袴となります。
◆費用はどれくらいかかる?
茶婚式に必要な費用は、会場費や茶人などの介添えにかかるものを含めて15万円前後が相場。もちろん会場や列席者の数によって変わってきます。加えてお茶やお菓子、写真代や衣裳代がプラスになります。
◆誰を招待したらいいの?
誰を招待しなければならない、という決まりはなし。ふたりがこれから夫婦として過ごしていきます、ということを周りにお披露目する場ですのでこの決意を見届けてほしい人を招待すると良いでしょう。
一般的な結婚式や披露宴とは全く異なる形式の茶婚式。厳かだけれど和やかな時間が過ごせる結婚式をあげたいカップルにはオススメですよ。