屋久島の標高500メートルを超す山間地に自生している、樹齢1,000年以上の杉を屋久杉と呼びます。屋久島の土台は花崗岩で構成されているために栄養分が少ないので、屋久杉は他の杉と比較すると成長が遅くなるという特徴があるのですが、このことから年輪の幅が密になり、材は硬くなるのです。
さらに、樹脂道（樹脂の分泌する道となる、細胞間の隙間のこと）に普通の杉の約6倍の樹脂が溜まっていきます。この樹脂には防腐・抗菌・防虫効果があるので屋久杉は長い年月も生き続けることができると言われています。
このようにして育ち、硬く、防腐・抗菌・防虫といった特性を持つ屋久杉は、建築や工芸の分野において古くから重宝されてきました。ただし、現在屋久杉は世界遺産に登録されているので伐採は禁止となっています。

現在、加工用に使用されている屋久杉は台風や地滑り等で倒れたものや、昔の切り株などから年間決まった量だけを使用できることになっています。
そんな貴重な材料を使ったこのGRAINの「屋久杉ブライダルリング」。屋久杉の木目や模様の美しい部分とプラチナ・ゴールドなどと組み合わせてひとつひとつ手作業でリングに加工しています。「屋久杉」と一言で言っても、全て同じ木目ではないため加工されたものによってひとつひとつ違った木目が出るので、世界にひとつだけのリングが出来上がるのが大きな魅力です。

GRAINの屋久杉ブライダルリングは、ペアのリングを重ねると木目が繋がるようにできています。これは、この先も寄り添い、歩んでいける夫婦をイメージして作られているから。同店では「屋久杉ブライダルリング-添-」をはじめとして、さまざまな種類のリングをオーダーすることが可能です。
ひとつひとつ手作りのため、出来上がりには1〜2ヶ月かかりますが、手にした時の喜びは大きいですよね。長い歴史を持つ屋久杉を使ったブライダルリングは、これから夫婦になる二人をずっと見守ってくれるはずです。