カラオケボックスやクラブなど、ブラックライドが使われている場所で、衣類が青や黄色に光ったことはありませんか？宝石の蛍光性は同じような原理で起こります。
ダイヤモンドは炭素が地底の奥深くで、炭素が結晶化することでうまれます。形成される時に、炭素以外にも窒素・硼素・水素などの物質が混ざることがあり、その異物質が紫外線に反応することによって、蛍光に光るといわれています。
何の物質によって何色に光るのかは、まだ解明されていない部分が多いようです。
青色の蛍光は、窒素の成分が引き起こす現象とされていますが、その他の色については、まだハッキリとした原因は明らかにされていません。技術が発達した現代でも、未知の部分があることは、ダイヤモンドをより神秘的に感じさせる要因なのかもしれませんね。

蛍光性は、その光の強さと色調によって分類されます。分類の仕方は、米国宝石学会（ＧＩＡ）が定めるマイスターストーンとの比較によって判定されるんだとか！
その分類の種類をまとめてみました。

●光の強さ
・None なし ・Faint 弱い ・ Medium 中 ・Strong 強い ・Very Strongとても強い
●光の色調
・Blue 青 ・Bluish White 青みがかった白 ・Green グリーン ・Yellowish Green 黄緑
・Yellow 黄 ・Orange オレンジ ・Pink ピンク

蛍光性があるダイヤモンドの中で、95%以上が青色の色調とされています。その他の色は、非常にレアといえますね！もし、店頭で出会えたあなたはラッキーかもしれません。

ダイヤモンドの蛍光性は、それによってダイヤの価値が変わるということはありませんが、地域によっては好まれる、好まれないが異なるようです。
例えば、アメリカでは蛍光性をさほど重要視していません。一方、ヨーロッパにおいては、強い蛍光性はあまり好まれない傾向もあるようです。
ダイヤの蛍光性をどう捉えるかは、地域や国によっても違うように、身に付ける方の好みや価値観からも変わってきます。気が遠くなるような時と経て、地球の中でうまれたダイヤモンドには、二つとして同じ物が存在せず、その蛍光性も異なるのです。
自分だけの個性的なダイヤモンドで婚約指輪を作りたい！という方はジュエリーショップのスタッフの方に、蛍光性についても質問してみるのはいかがでしょうか？あなだだけの運命のダイヤモンドが見つかるかもしれません。