実際本当にそういう女性はいるのか？というと、結婚資金を節約したいと考えている若い女性は、筆者の周囲でも珍しくありません。

◆結婚式でウン百万！？現実的な女性が増えている
一般的には女性の方が盛大な結婚式を望む傾向にあると考えられていますが、昨今ではそうとは限らないのですね。挙式に何百万かけ、結婚を機に貯金を使い果たす、なんてことも昔は珍しくなかったらしいことを考えると、以前にも増して現実的な女性が増えているということなのかもしれません。

◆50万円？100万円？結婚資金にしても良いと思える金額は？
最近では、式場でもリーズナブルなプランがたくさん用意されていますから、結婚式をするにしても100万円以内に収めたいという方が多いよう。中には結婚式をしなかったり、婚約指輪や結納などを省いたりで、30万円～50万円程度で済んでしまう人も少なくはありません。特に婚約指輪に関しては、結婚指輪を奮発する形で購入しないというカップルが増えていますね。

なぜこうも価値観が変わってしまったのか？というと、時代の変化や情報過多により「将来ちゃんと暮らして行けるかな……」という不安が芽生えてしまうのだと考えられます。

◆家は買える？子どもは育てられる？結婚後も尽きぬ不安
ここ数十年で時代は大きく変化し、今までの価値観ではいられないことが増えていますよね。共働きが当たり前になって、産休、育休中の収入が心配になったり、大卒が一般的になって子どもにかかる教育費が心配になったり、年金が支給されるか分からず老後が心配になったり……。特に近年はネットの普及で様々な情報が入ってくるようになったため、普通に暮らしていたら出会うはずもない他人と自分を比較してしまい、素直に「何とかなるでしょ！」とポジティブに考えられない部分もあるのかもしれません。

あとは、実は昔から結婚資金を節約したい人は一定数いたけれど、ご両親や親戚などの意見を尊重する傾向が今より強かったため、価値観を合わせていた……という可能性もありますね。

◆考え方は人それぞれ！何が正しいということはない
とはいえ、考え方は人それぞれです。単純に保守的な女性が増えたというだけなので、結婚式を盛大にやって「お金はまた貯めていこう」という気持ちでも良いと思いますし、逆に結婚資金を最小限に抑えて今後に備えても何の問題もありません。自分の価値観を正直に伝え、パートナーと話し合ってくださいね。

結婚式は盛大にやりたいという方も、考えておいた方が良いのが「新居費用」。結婚式や新婚旅行、指輪などといった華やかなものに紛れて忘れがちですが、引っ越しは思った以上にお金がかかります。

2人で新しく新居を借りる場合、初期費用が大体30万円、家具、家電費が50万円、引っ越し業者を頼る費用が10万円……と、少なく見積もっても100万円近くはかかるので、その分はしっかりキープしておきましょう。

また、結婚資金を節約したい女性でも、意外と「結婚指輪」は大切に思っていることが多いです。婚約指輪以上に普段使いするものですし、夫婦の証となるアイテムですから、そこは多少奮発しても良いかもしれません。