作り方に違いがあるってホント?知っておきたい指輪の製法2つとは
2015.04.27 UP
指輪は作り方にも違いがある!それぞれのメリット、デメリットとは?
指輪を買う時、皆さんは何に注目しますか?まずはデザインや形、値段などですよね。結婚指輪や婚約指輪の場合は、一度きりのものである分特に慎重になると思います。
ですが、指輪は作り方にも違いがあるってご存知ですか?意外と知らない指輪の製法について、詳しく見ていきましょう。
2つに分かれる!指輪の製法
指輪の製法には、大きく分けて2つあります。「鋳造(ちゅうぞう)」製法と「鍛造(たんぞう)」製法です。字も読み方もよく似ていて、一体どう違うのか分かりませんね。
どちらで造るかによってどこに差が出るのか?というと、それは強度や柔軟性です。単純に強さで言えば「鍛造」製法の方が上なので、傷が付いたり、壊れたりが心配な方はこちらの方がよいでしょう。
ですが、柔軟性で言えば「鋳造」製法の方が上ですから、個性的なデザインや複雑な形を表現した指輪が欲しい場合には、こちらの方が向いていると言えます。それぞれの作り方の違いについては、次で詳しく見ていきましょう。
高い強度と精巧な形が魅力の「鍛造製法」
鍛造製法は、ゴールドやプラチナ、シルバーといった素材をいったん溶かし、曲げたり伸ばしたりして形を作る方法です。伝統的なやり方だと機械を使わず、人の手で伸ばさなければならないため、職人の技が感じられますね。
最近ではプレス機を使ったやり方が主流で、機械で金属を薄く伸ばし、塊にした状態で円くくり抜かれます。金属を何度も叩いたり捏ねたりして引き締めるため、その過程で非常に強い指輪が出来上がるのです。
逆に引き締められた金属には柔軟性が足りないので、複雑なウェーブ型にしたり、個性的なセンスのデザインにしたりといったことは難しいとされます。見た目よりも丈夫さが大事!という方は、こちらの製法の指輪がおススメです。
高い柔軟性と個性的な形が魅力の「鋳造製法」
鋳造製法は、樹脂を使ってまず指輪をかたどった「型」を作り、そこにプラチナやゴールド、シルバーなどを溶かして流し込むことで造るやり方です。金属を曲げ伸ばす手間が省けるので、最近は鋳造製法で作られる指輪が増えています。
直接金属の形を変えるわけではなく、型さえできればそこに流し入れるだけで指輪を造ることが可能なので、その分デザインに柔軟性があり、多少複雑な形であっても叶えられるのが魅力です。
逆に流し込む時に余分な空気も入ってしまい、強度が損なわれる危険性もあるのが難点ですが、絶対に傷つけたり壊したりしないから自分の望み通りのデザインで指輪が欲しい!という方には、こちらの製法がおススメです。