あまり知られていないダイヤモンドの起源
2015.03.09 UP
ダイヤモンドの起源と由来
今や世界中の女性たちが憧れるダイヤモンド。しかし、そのダイヤモンドも、かつてはまったく人気のない鉱石に過ぎなかったようです。今回は、ダイヤモンドが人気となるまでの起源や由来に迫っていきます。
知ってる?ダイヤモンドの名前の由来
ダイヤモンドといえば、有無をいわさない人気の宝石。誰もが憧れる石だけに、その名前の由来を知らない人も多いのでないでしょうか。
●ダイヤモンド=征服されざるもの?
ダイヤモンドの名前の由来となったのは、ギリシャ語の”adamas”という単語。この単語は「征服されざるもの」という意味があるのだといいます。ダイヤの人気は今や世界でも共通認識されていますから、この名前の由来はうなづけるという人も多いでしょう。
しかし、かつてはダイヤモンドはまったく人気のない石で、ただただ硬いだけの鉱石として認識されていたのだとか。ルビーやサファイヤ、エメラルドなどのカラフルな石の方が、よっぽど人気だったのだといいます。
どうして人気がなかったの?
ダイヤモンドがなぜ人気がなかったのかというと、その見た目のせいだといわれています。当時の人々は、ダイヤモンドの原石は特に光り輝くものでもなく、ガラス玉との違いを感じていなかったそうです。!?」という女性もいることでしょう。
●磨いてはじめて価値が見いだされる
ダイヤモンドはカッティングし、研磨することではじめて輝きます。ダイヤモンドが世界中で価値を認め出したのもここ数百年といいますから、カッティングや研磨の技術が生まれたのち、ダイヤモンドの価値が上がってきたと言ってもいいでしょう。
●ダイヤモンドを初めて用いたのはインド
世界で一番最初にダイヤモンドを発見したのは、インド人だと言われています。ダイヤモンドは劈開という独特の割れやすい性質を持っていますが、その性質に気づいたのも、インドのドラビダ族なのだそうです。
そのころ、ダイヤモンドはインドでしか採掘されていなかったのだそうで、ヨーロッパではダイヤモンドに関するさまざまな都市伝説のようなものも生まれたそうです。
人気の秘密はその希少価値にある?
現在ではアフリカやアメリカなどでも採掘されているダイヤモンドですが、その中でも良質なダイヤモンドはほんの一部なのだそうです。
●採掘量も制限あり
ダイヤモンドは価格の崩壊を防ぐために、採掘量も規制されています。そのため、品質のいいダイヤモンドは採掘されたものの中でも、稀だと言ってもいいのです。
限られた採掘量の中で、含有物がなく、透明度の高いダイヤモンドに出会うことはとても難しいことなのかもしれません。その上、1ctを超える大粒ダイヤを見つけるとなると、本当に大変なことなのです。
これらの希少性と美しさにより、人気を博してきたと言っていいダイヤモンド。品質の高いダイヤモンドを手に入れることは、経済力だけでなく運も必要なのかもしれませんね。