婚約指輪を選ぶ時、定番のプラチナが金属アレルギーで選べない…という方は、チタンの婚約指輪を選んでいました。耐久性がありデザイン加工も可能で、宝石のセッティングもプラチナに負けずしっかりとできます。また、何となくクールな印象のデザインリングも作れることから、モードにこだわりのある婚約指輪を選びたい方にはひそかな人気もありました。地金そのものを加工すると、チタンの金属特性により鮮やかな虹色のカラーを楽しむ事ができるのがチタンリングの特徴です。モードな見た目と付け心地の軽さは、ほかに類をみないものでした。

様々な素材が楽しめる現在、木製の指輪などもとても人気があります。何より伝統と和の雰囲気を感じさせる婚約指輪である事が魅力。結婚指輪は丈夫なもの、婚約指輪は経年で風合いの出る木の指輪、という選択もとても素敵です。デザインも伝統を意識したものである事が多く、彫刻や彫金を施したものは特別な上質感があります。

木の指輪では日常のお手入れが心配という方もいます。確かにプラチナやチタンといった金属に比べると耐久性は低い為、入浴などで長時間水につかる場合ははずした方が良いでしょう。職人の工房で、確かな技術に基づき販売されているものの場合、補修などのサービスを気軽に頼める事もあります。リサーチをして指にしっくり馴染む、美しい一本を選びたいものです。

変わった素材の指輪では、翡翠の婚約指輪もお勧め。玉と呼ばれ高値で取引される翡翠は、中国では古く約束事の指輪として使われました。ちょっと渋い印象ではありますが、石の持つ質感とその中を指が潜り抜けるひんやりとした神秘的な感触は、ダイヤの指輪とはまた違った高級感があります。

素材を楽しむ指輪の場合、プラチナと比べて低い耐久性は確かにネックになります。その為、デイリーユースはもっぱら金属の結婚指輪とし、特別な日に婚約指輪を付ける、という形にした方が無難です。これは購入時に、その婚約指輪を販売するメーカーによく問い合わせ、万が一の時の保障などと一緒にお手入れの方法を聞いておくのが一番安心。量産の指輪と異なり、一本一本をカスタムとしての自信を持って届けているメーカーさんが多い為、親身に相談にのってくれます。

自然の素材の神秘に気づかされる事も多い異素材の指輪たち。指先をとてもきれいに見せてくれます。