ダイヤモンド選びに必要なクラリティの知識
ダイヤモンドジュエリーを選ぶ際、クラリティという品質を表す項目があります。どうしてもカラット数やデザインに気を取られがちになりますが、ダイヤの品質を知るにはクラリティの知識も必要です。
ダイヤモンドのクラリティとは?
あなたはクラリティという言葉を聞いたことがありますか?これはダイヤモンドの透明度を表す基準となるもの。ダイヤモンドを表す4つの品質指針「4C」の1つで、カラット、カラー、カットと同様に、ダイヤの品質を決める要素の1つといわれています。
●透明度は何できまる?
透明度といっても、ダイヤは無色透明なもの。実際は、ダイヤモンド内部に入っている傷の量によって決まってきます。ダイヤモンドは天然のものなので、不純物が入ったり、ひびなどが入ったりすることがあり、透明度の高いものはとても貴重なのです。
●◆ クラリティのランク
傷も不純物もない透明度が最も高いダイヤの状態をFlawless(フローレス)と呼びます。しかしながら、市場に出回ることはほとんど無いようです。クラリティのランクはアルファベットと数字で表記されますが、詳細にランク分けされているので、素人には分かりにくいのが現状です。
また、クラリティのランクは、ダイヤモンドの粒の大きさにも左右されます。小さな粒のダイヤであれば傷はあまり目立ちませんが、大粒ダイヤではそれが輝きを左右することがあります。
クラリティは場合によっては気にせずOK
傷といわれてしまうとネガティブな印象がありますが、琥珀のように天然石が内包する物や傷などは石が持つ個性といってもいいでしょう。自分が気に入った輝きのものなら、あまり気にすることなく、フィーリングで選ぶのも大切です。
鑑定書がつくのはダイヤモンドだけ
あらゆる宝石の中で、鑑定書がつくのはダイヤモンドだけというのはご存知ですか?似ている言葉で、鑑別書というのがありますが、鑑定書とは少々意味合いが違ってきます。
●鑑定書と鑑別書の違い
鑑定書は、ダイヤモンドのグレードが示された書類のこと。一方で、鑑別書は天然石かどうかを示した書類で、グレードなどは表記されていません。鑑定書はダイヤモンドのみに対応しており、サファイヤやエメラルドなどの他の宝石につくことはありません。
- 杉浦優子
(フリーランスライター/写真教室講師)
- 求人広告ライターを経験したのち、美容や恋愛関連のコラムを読むのが好きだったこともあり、コラムライターを目指すように。現在は紙やWEB媒体を問わず、インタビュー記事、会報誌制作など、次々と新しい分野に挑戦中。